フリーランスになって2年が経ちました。

こんにちは。

snow peakキャンプ場でのテント泊セミナーに参加したことですっかり出来上がり、キャンプ用品を買い込んでしまいそうな岡安です。

Facebookにログインしたら、「フリーランスで働き始めて2年が経ちました」みたいなメッセージが出てきて、独立してから2年が経過したことに気づきました。

いや~、2年ってほんとにあっという間ですね。

自分向けの整理もかねて、ここ2年ぐらいのお仕事の状況を少しまとめてみたいと思います。

最近はいろいろな方にお会いする機会も増えてきましたので、岡安がどんな経験や考えをもって仕事をしているのかなどを知ってもらえればうれしいです。

 

独立直前(~2014年5月)

独立直前は、スマホで学べる資格講座「通勤講座」を運営するKIYOラーニング株式会社で働いていました。

正社員としては、1年半くらいでしたが、その前から副業的にお手伝いしていた部分もあるので、なんだかんだで4,5年働いていた感じですね。

ここでは、BtoCのWebマーケティングや新しいビジネスの立ち上げ・少人数での会社の運営などを経験し、学べました。

最終的な資格取得は独立後(この時点では1次試験突破状態)でしたが、通勤講座を受講して「中小企業診断士」を取得できたことは、独立後に大きなプラス要因として働いています。

ちなみに独立したきっかけは一言でいえば「流れで」といった感じです。

いろいろな状況を考えるとフリーランスになるというのが自然な選択肢でした。

 

独立直後(2014年6月~2014年12月)

独立直後には、KIYOラーニングの前の職場(IAFコンサルティング)で上司だった平井明夫さんと一緒にIT企業のWebマーケティング関連のお仕事を開始しました。

このお仕事は今も続いており、Webサイト構築やアクセス解析、リスティング広告、メールマーケティングなど多くの実践経験を積むことができていますし、収入面でも大きな柱となっています。

独立前に平井さんに相談して、具体的な案件を受注できることが確定していたので、家族にも大きな不安を与えずに独立することができました。

なお、平井さんとはIAF時代に共著で書籍「データ分析の基本と業務 (仕組みが見えるゼロからわかる) 」を出しています。

共著とはいえ、書籍を出版している実績というのも、いろいろな場面でプラスに働いています。

収入面では、上記の新たな仕事が半分、残り半分がKIYOラーニングからのお仕事という感じでした。

 

この時点ではあまり深く考えていなかっただけですが、戦略的に新たな動きを取ったりするというよりは、まずはフリーランスという状態になれるための期間だったと言えると思います。

そういった意味で、正社員として働いた際の人脈で安定した仕事が獲得できたことが大きかったですね。

「飛ぶ鳥後を濁さず」は当然として、周りから自然と評価されるような働きぶりというのが大事だなと思います。

ちなみに、評価される働きぶりというのも別に「仕事がすごくできる」とかではなく(それに越したことはもちろんないですが)、どちらかというと、「あいつに仕事を任せておけば安定した結果を出し、変なことにはならないだろう」といった信頼感的なものが重要なのではないかと考えています。

 

独立してちょっと慣れてきた段階(2015年1月~)

独立半年後くらいまでは、過去の人脈からのお仕事中心でしたが、この頃からまったく新しいルートからの仕事を獲得することを念頭に置きながら活動し始めました。

この新しい仕事を獲得していく上でプラス要因になったのが、「中小企業診断士」の資格取得です。

中小企業診断士は取得したからといってすぐに仕事が舞い込んでくるといったものではないのですが、国家資格ということもあり、知っている方からすると、一定の経営などに対する知識があり、やはり信頼感のようなものを醸し出すことができます。

あくまで「醸し出す」くらいだったりするのですが、このなんとなく信頼できる背景があるというのが、フリーランスにとっては重要で、この背景と実績、そして、それをきちんと伝えられるコミュニケーション能力があれば、新たな仕事の獲得というのはそれほど難しいことではないと考えています。

診断士試験は、1次試験に2013年に合格して、2次試験に2回目のチャレンジでなんとか合格できました。

いまから思うと、ここで落ちていたら、現在の状況とはずいぶん違う形になっていたのではないかと思えるほどです。

正式な登録が4月でしたので、それ以降に診断士としての活動(セミナーや公的支援など)を開始しています。

ちなみに、独立後の仕事のほとんどがマーケティング関連(とくにWebマーケ)のお仕事で、これは、診断士資格取得後も、現在も大きくは変わっていません。

 

独立2年目突入(2015年6月~)

ここまでの話のような感じで何とか独立後1年を迎えることができました。

この時点で売上の内訳は、「独立直後の2つの仕事」に「プラスαで診断士やその他の新たな仕事」という形で、なんとなく普通にフリーランスとして生きていくのは問題なくできそうだぞ、という手ごたえを感じていました。(収入もほぼ正社員時代と同じレベルはキープ)

それと同時に、なにか新たな流れも作り始めたいなと感じて、少し焦りに似たような気持ちも出始めていたかもしれません。

そんなときにとあるセミナーに参加して、今までとはまったく違った仕事が半年後くらいに始まるきっかけとなりました。

そのセミナーが、「農業とITプロジェクト〜Zohoパートは任せた」です。

このセミナー参加から農家支援に関する仕事を始めるまでの流れは、別途こちらの記事に書いてありますので、ご興味があれば。

今も仕事が続いている「久松農園」さんと出会ったのがこのセミナーです。

また、このセミナーの開催側であったインド初のクラウドサービス「ZOHO」を日本市場で提供しているゾーホージャパンさんともブログ記事の公開や無料セミナーに登壇させていただくなどをきっかけにお仕事をご一緒させていただく機会が増えてきました。

セミナーへの参加のきっかけはとあるお客様への提案で、中小企業でも使える価格で使いやすいCRMツールがないかと探していて、その過程の中で「ZOHO CRM」のことを知り興味を持っていて、セミナーのことをたまたま知って、参加したという流れです。

いろいろなアンナを張っておくことが重要だなと思います。

あと重要なのが、アンテナを立てての受信だけでなく、情報発信することですね。

久松農園以外にも、セミナーに「普通に参加」→「そこでの出会いがきっかけで仕事に」という流れがいくつかあるのですが、その際に結構見られるのが、セミナー参加レポートなどです。

ここで、「こいつ、そこそこまともなこと言ってるな」と思ってもらえると、興味を持ってもらったり、SNSでシェアしてもらえたりするので、おススメです。

さらに、セミナー内でいい意味で目立つことも必要ですね。

質問は必ずする、発表の場があればできれば発表する、ワークショップなどでグループワークがあれば、まとめ役的なポジションを買って出るとかやるといいかもしれません。

ただし、無理やりアピールしたり、仕事クレクレ的な感じにはならないように気を付けましょう。(セミナー主催者側方と名刺交換をするときなどに、自分がどんな立場で、どんなお手伝いとかならできますよ、という端的な説明をするくらいとどめています)

Webサイト(だけではなくビジネス全体にも使えますが)を通じて、顧客への働きかけ方を整理するビジュアルWeb解析手法「コンセプトダイアグラム」(詳しくはこちらのスライドで)のセミナーに参加した際も、このグループワークの際の動きを見ていただき、手法の提唱者の清水誠さんからお声がけいただいて、たまにセミナーのワークショップのお手伝いなどをしています。

こういったもろもろの動きのおかげで、2015年末には、独立前の年収を超えるくらいの売上を上げられるようになっていました。

 

いろいろな仕事が舞い込んできてパンク寸前(2016年1月~)

そんなこんなで、ここ半年くらいは、
・過去の人脈からお仕事
・中小企業診断士がらみのお仕事
・農業関連
・ZOHO関連
・企業研修関連
のお仕事などをいただくことができて、てんてこ舞いとなりつつあります。

お仕事の内容としては、
・Webマーケティング関連
・業務改善支援関連
・CRM/マーケティングオートメーション関連
・営業/マーケティングセミナー・研修関連
といったところですが、やはり7割以上がWebマーケティング関連となっています。

うまくコントロールできたわけではないのですが、結果的に過去の人脈からの仕事は柱として残りつつ、新たなチャネルからの比率が増えていることもあり、バランス的にも悪くないかなと思えるとことまでやってきました。

ただし、少し手を広げすぎたかなという部分もあったり、現状の仕事のやり方のままでは売上の上限も見えてきている部分もあるので、今年残りは半年くらいで、また少しづつ仕事の仕方を変えられるような仕掛けをしていきたいと考えています。

 

独立してみて実際にどうか

わかりやすいのでイメージしやすい「独立」という言葉を使っていますが、本人としては、大きな決断をして独立したという感じでもなく、あくまで今までの延長の中で、たまたまフリーランスになるというのが一番の選択肢だと思えたというのが正直なところではあります。

ですが、とりあえず、「何をしても自由」=「すべてを自分で判断しなくてはいけない」という今の状況は結構気に入っていると言えそうです。

10年後どうなっているかはわかりませんが、現時点では少なくとも5年後くらいまでは、今のような働き方ができるのではないかなと思っています。

ただ、普段から感じるのはやっぱり自分はいろいろな面で「運がいい」のではないかということです。

たまたま、会社の同僚が起業して、そこに参画できた。

参画した企業で解説していた講座を受講したら、性にあっていたのか、思ったよりもすんなり資格が取れた。(自分の得意科目がたまたま簡単な年で、その高得点のおかげで合格ライン+1点で1次試験を突破)

独立しようかなと思ったら、たまたま、以前の会社の上司からお仕事をいただけた。

資格の実習に参加したら、たまたま、その先輩診断士からお仕事をいただけた。

農業になんか絡めないかなと思っていたら、たまたま参加したセミナーがきっかけでお仕事につながった。

などなど枚挙にいとまがないほど、「運がよく」いろいろなお仕事をいただいたり、経験をすることができ、それを楽しめている自分がいます。

自分が「運がいい」という思いは、以前から持っていたのですが、最近さらに強く思うようになりました。

もし独立に興味がある人がいたら、自分が「運がいい」と思えているか、というのを判断基準にしてみてもよいかもしれません。

 

こんな感じで運頼みの仕事人生ではありますが、みなさま今後ともよろしくお願い致します。

来年も普通に3年目を迎えましたというブログを普通に上げられていますように。。

この記事を書いた人

岡安裕一