プロはやっぱり基準がちがう:渡辺果樹園のおいしさの基準

こんにちは。

今年はとくにまとまったお盆休みは取らなかった岡安です。

ところで、毎年この時期になると思うのですが、お盆休みっていつからいつまでって感じなのでしょうか?

もちろん明確に決まっていなくて、個人や組織などによって期間は変わることはわかっているのですが、なんとなく話を聞いているとお盆休みはこの時期みたいな感覚を皆さん自然にお持ちのような感じがするので、以前から不思議でした。

この私のお盆感覚の欠如は、お盆に実家に帰る的な行事が幼少のころからなかったのと、ご先祖様をお迎えするといったイベントもおばあちゃんっ子だった割に経験してこなかったので、お盆というものを意識してこなかったのが、原因かもしれません。

 

さて、雑談はこのくらいにして、今日のブログの本題に入っていきましょう。

今回は、プロはやっぱり基準が違うということで、新潟の三条市にある渡辺果樹園さんでのちょっとしたエピソードをお伝えします。

 

「ルレクチェ」と「ぶどう」がオススメの渡辺果樹園

今回ご紹介する渡辺果樹園さんは、久松農園の久松さんのご紹介でちょこちょことお仕事をお手伝いしている新潟県三条市にある果樹農家さんです。

主な生産物は、「ル レクチェ(洋梨)」・「ぶどう」・「和梨」などで、特に「ル レクチェ」の果樹農家としては、地域でも随一の農園です。


昨年訪問した際に撮影した写真

 

ルレクチェってなあに?

「ル レクチェ」という品種はあまり聞いたことがないかもしれませんが、洋梨の一品種で、乱暴に説明してしまえば、「ラ・フランス」の親戚といったところでしょうか。

「ラ・フランス」は日本では主に山形で生産され、日本国内の洋梨の生産量の7割を占めているため、比較的なじみ深い品種ですよね。

それに対して、「ル レクチェ」は、日本での生産量が第3位で、新潟県のみでの生産(商標登録もされていて、決められた出荷日など基準を満たさないとル レクチェとして出荷できないなどの制限あり)ということで、誰かに贈られたり、何かのメディアでたまたま知ったということがないと、知る機会が少ない品種といえるでしょう。

気になる方は、Wikipedia先生に教えてもらってください。
ル レクチェ」「セイヨウナシ

 

昨年初めてこの「ル レクチェ」を食べたのですが、家族も含め、こんな果物があるんだという印象を抱きました。

なんとなく洋梨というと、べっとりとしていて、無駄に甘いといった印象を持っていたのですが、渡辺果樹園さんの「ル レクチェ」は、めちゃめちゃクリーミーで、甘いのは甘いのだけど、適切な甘さといった感じで、今まで食べた果物の中で一番おいしかったといっても過言ではないほどでした。

食べた感じは、梨というよりも桃に近いかもしれません。歯ごたえというか硬さがしっかりあって、クリーミーな桃といった感じです。

ちなみに、「ル レクチェ」は、あまり知られてなくて、食べてみるとおいしくて、それなりの金額のもので、時期としてはお歳暮の時期にかぶって出荷がされるので、贈答用に非常に向いている果物だといえそうです。

洋梨は、収穫してからすぐに出荷するのではなく、貯蔵用の蔵で40日程度熟成させる「追熟」という過程を経る必要があるのですが、渡辺果樹園の渡辺康弘さんの「追熟」へのこだわりは半端ないので、食べごろが難しい「ルレクチェ」を、食べごろの一番いい時期に出荷してもらえるので、ぜひ一度試してみてください。(ステマです)

ぶどうではシャインマスカットがおすすめ

「ル レクチェ」に対するこだわりようは、他の和梨やぶどうの生産にもいかんなく発揮されています。

ぶどうについては、メジャーな「シャインマスカット」をはじめ、日本で15人しか栽培が許可されていない「ティアーズレッド」という珍しく、栽培が非常に難しい品種なども扱っています。

先日、まだ完全に熟しきっていない段階の「シャインマスカット」をいただきましたが、すでに今まで食べた「シャインマスカット」よりも全然うまい!というレベルでした。

かなり前置きが長くなってしまいましたが、今回お伝えしたかった渡辺果樹園さんでのエピソードとは、この「シャインマスカット」にまつわるエピソードです。

 

甘さ・おいしさの基準が違うリアルな反応

先日お伺いした際に、ぶどうの現在の熟し具合を確認させていただくということで、現時点でのシャインマスカットを一房いただきました。

その場で何粒かいただいたのですが、先ほど書いた通り、まだ熟しきっていないことが信じられないくらい甘く、すでに出荷できるレベルだと、素人である私も、野菜農家としてはプロの久松さんも感じて、これはうまい!なんて話をしてたのです。

そのとき、一緒にミーティングをしていた、渡辺康弘さんの奥さんである佳世さんも、一粒「どれどれ」といった感じで食べられたのですが、口に含んだ直後、ガチに【すっぱい顔】をして、しかめっ面というか、梅干しを食べたときに顔になっているわけです。

この「シャインマスカット」から酸っぱさを感じるとか、どれだけ舌が肥えてるんだという話なのですが、さらに続きがあります。

 

ミーティングを終えて、では失礼しましょうかという段になって、畑の様子も見学させてもらおうということになり、個人的には「もう少しシャインマスカットいただけるかも、キシシ♪」などよこしまな考えを持ちながら畑を拝見していました。

 

案の定というか、もぎたてマスカットも数粒いただいたのですが、ふと入り口付近を見ると、カゴにどさっと「シャインマスカット」がまとめて入って廃棄されているではありませんか。

畑での廃棄されている様子は写真を撮り忘れてしまったのですが、見た目的には、木になっているものとほとんど変わりはありません。

一房ずついただいて、並べて写真を撮ってみたのがこちら。

左が出荷できずに廃棄されていたもの。右が出荷予定のもぎたてマスカット。(両方おいしくいただきました)

 

味が渡辺さん基準で一定水準に満たないものや、粒の大きさが足りないものなどが、廃棄されているということだったのですが、これも一粒食べてみると、その辺のスーパーで売っている物以上においしいし、見た目も問題ないレベル。

確かにもぎたてのものや先ほど食べたものに比べると確かに多少すっぱさは感じるのですが、一般のレベルから比べるとむしろ甘い部類に入るのではないかと思われます。

完全にもったいないオバケがでるレベルです。移送手段があれば、持ち帰って小遣い稼ぎをしてしまったかもしれません。

ですが、渡辺果樹園基準では商品にはならないってことなんですよね。

 

そのとき、さっきの佳世さんの反応を思い出して、これを食べてもらったらさっき以上の表情を見せてもらえるかも、ということでお願いしてみましたが、今度は「酸っぱすぎてとてもたべられません!」と完全拒否されてしまいました。

これが口にできないレベルって。。

 

プロの基準と基準に対する態度はかくあるべし

とまぁ、すごく当たり前の話なのですが、こだわって物を作っていて、ひいきのお客さんがきちんとついている商売をやっているところは、基準が通常とは違うんだなぁ、ということを感じたエピソードでした。

それも、単に言葉だけではなくて、佳世さんの酸っぱい顔とか、拒否の仕方がかなりリアルで、この人たちにとっては通常よりもはるかに高い基準が、当たり前になっているのが伝わって来たのが、個人的には面白かったです。

無理にプロフェッショナルであろうとか力を入れ過ぎず、自然体で通常よりも高い基準で仕事をしていかなあかん、ということですね。

ちなみに、渡辺果樹園さんのシャインマスカットなどはちょうど販売中なので、おいしい果物を食べたいとか、贈りたいという方はこちらからどうぞ。

渡辺果樹園のショッピングサイト

 

なんだかアフィリエイトとかステマ記事のようになってしまいましたが、純粋においしくて善意でご紹介しておりますことをご承知おきくださいませ。

ではでは。

 

 

 

この記事を書いた人

岡安裕一