農家への支援について思うこと

こんにちは。

最近Facebookの友達の農業関係者比率が高まった結果、TLの緑成分が増えて、何となく目に優しい感じになりつつある岡安です。

12月も第3週がほぼ終わり、いよいよ今年も残すところ2週間ですね。

人によっては来週で今年のお仕事も終わり、という方もいらっしゃるかと思います。

そういう私の方も休みはあってないようなものとも言えますが、一応12/25で終了ということにしたいなと考えているところです。

個人事業主としては、年末年始は、家族にまつわるイベントもありますが、できれば来年の計画なんかも考えておきたい訳ですね。

色々考えるべきことはありますが、冒頭で書いた通り、農業関係のお仕事の流れが何となく来ている感じがしますので、新しいお仕事の柱として農家さんへの支援を進めていきたいなぁという妄想が一番楽しい時間になりそうです。

今の何となくの良い流れがあるのは、今年(2015年)に「久松農園」さんとの仕事上でのお付き合いが始まったことがきっかけです。

久松農園さんには、支援というか、コンサルティングというか、ある意味農園のメンバーとして参加するくらいのイメージで、1月から本格的にサポートをさせていただく予定です。(通常は、リアルタイムでお仕事をお手伝いする支援先の企業名は出さないことが多いですが、代表の久松さんからいくらでも名前を使ってもらって構わないと許可をいただいているので、記事にしています)

普段は色々流されて仕事をしている私ですが、「農業に何らかの形で関わる」ことは、実は以前からやってみたいことの一つであり、色々思うこともありまして、思いつくままに書きなぐってみたいと思います。

 

以前から興味を持っていた農業というフィールド

具体的に大したアクションをとっていたわけではありませんが、独立の数年前から「農業」や「食べ物を育てる」ということに非常に興味を持っていました。

特になにか理由や明確なきっかけがある訳ではなく、なんとなくではありましたが。
(個人的には、明確な理由がないけどやりたいことというのは、大事なことなのではないかと思っています)

いきなりど真ん中に突っ込んでいって、農業を自身の生業としていくことほどの度胸はもちろんありませんでしたが、農業経営の本を読んでみたり、「自由大学」の今はなき講義「100%オーガニックフードを自分で育てる」を受講してみたり、市民農園に応募しては抽選に外れてみたり、ベランダでハーブを育ててみたりと、何となく農業周辺を遠巻きにうろうろしていた時期もあります。

ちなみに、この「自由大学」ですが、最近の動きは追いかけていませんが、5,6年前に講義に参加していた頃(他にも講義「ナリワイをつくる」に参加しました)は、他の参加者や主催する側も面白い方々が多く、いまもゆるいながらもFacebookなどを通じてつながっております。

例えば、「100%オーガニックフードを自分で育てる」の講義でキュレーター(講師ではなく講義の管理者的な人)の林 篤志さんは、高知で「土佐山アカデミー」を立ち上げたり、地方での起業を学ぶ「ローカルベンチャースクール」を手掛けて活躍されています。

そういった方々とも今後なんらかの形でお仕事をご一緒する機会などがあればいいななどと考えている次第です。

 

久松農園さんとの出会うきっかけ

その後は、自身の転職やら独立やらで日々生きていくので、精一杯でもあり、農業とのかかわりも特にはなかったのですが、そんななか、「ZOHO」という中小企業に導入するのにちょうどよさそうなクラウドサービスを見つけ、調査していく中で、opnlabさんが主宰した【「農業とITプロジェク ト〜 Zohoパートは任せた」ワークショップ】というセミナーを見つけました。

自分が興味を持っている2つの内容が合わさった、俺得なセミナーがキタコレということで、秒速で申込。

そこで登壇されていたのが、「久松農園」の代表の久松達夫さんでした。

セミナーを申し込んだ後に、調べてみると書籍「キレイゴトぬきの農業論」「小さくて強い農業をつくる」なども出していて、なんだかすごそう&ちょっと恐そうな人だなというのが、お会いする前の印象でした。

で実際セミナーに参加してみると、まさにキレイゴト抜きで話すこと話すこと。

立て板に水の勢いで、普通の人は公の場では言いづらいであろうことなども躊躇一つせず、理路整然とお話しされていました。

さすが「日本一話のうまい農家」との異名があるだけのことはあります。

そして、その内容も非常にロジカルで共感でき、個人的に面白いと思えるものでもありました。

 

で、このセミナーの中で説明のあったZOHOと久松さんが進めていた農家を支援する動きの中で、色々なサービスなどがある中で、なぜZOHOを選んだのかが気になり、質疑応答の際に「なぜZOHOというサービスを使うことを選んだのですか?」と質問を投げみてました。

すると久松さんからは一言「目が合ったから」という回答が返ってきたのです。
(実際にはもう少し長い回答だったのですが、その内容が気になる方はこちら

「うん、なるほど、そういうことってあるよね、というか目が合うだけでいいなら、こちらから目の前に立って、無理やり視線に入り込めば何か一緒にやれることになりそうじゃないか」と思い、セミナー後にZOHOの松本さんに、「何ができるかよくわからない部分はありますが、農家への支援プロジェクトに一枚かませてくださいな」とお願いをして、久松さんにつなげていただき、紆余曲折を経て、現在に至るといった具合です。

 

自分にとっての農業との関わり方の最初の到達点

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以前は自分でも作物を育ててみたいという志向が若干あったのですが、実際に農家さんの現場に関わってみて思うのは、自分はおそらくそちら側の人間ではないということでした。

いまでも実際に作物を育てることをやりたくない訳ではないのですが、農業というフィールドに対して、自分が提供できる価値はどうやらそこにはなさそうだというのが、現時点での考えです。

普段から知人などからは、「悩みとかなさそうで人生楽しんでいるよね」といった言葉をよく投げかけられますが、実は「自分にはあまり明確な強みがないんだよなぁ」という思いをかなり長いこと持っていて、キャリア上の大きな悩みでもあったのです。

でも実際に独立してみて、色々手を広げてみた結果、今までの業務の中で携わってきた

  • システムエンジニアとしてのシステムの開発・運用経験
  • ITコンサル会社での営業(パートナー・直顧客)・営業事務経験
  • ITコンサル会社での人事・採用・総務などのバックオフィス経験
  • データ分析システム(BIシステム)導入にかかわった経験
  • ベンチャー企業(社員数2名)でのスタートアップフェーズの経験
  • ベンチャー企業でのマーケティング業務・Webサイト運用などの経験
  • 中小企業診断士としての知識・経験や人的なつながり

など、一つ一つはそれほど深くはない部分があるのですが、例えば自身で販売先を開拓して頑張っているような小さい農家さんを支援するのには、十分な武器を持っていると言えるのかもと、最近は思えるようになってきました。

実際には、色々なお仕事をしつつ、業種・内容にこだわらない中小企業への支援や出身のIT関連の企業へのマーケティング支援などが中心とはなりそうですが、農家さんへの支援も自身の仕事の一つの柱とするために、縁があった農家さんに何らかの形で価値が提供できるようになっていきたいと考えています。

まずは久松農園さんへの直接の支援(マーケティングや事務効率化、データ分析など)と久松さんが今後も行っていく予定の他の農家さんへの支援をお手伝いしていくということがメインになるかと思います。

さらに診断士っぽく6次化プランナーなどの国の制度なども有効活用するようなことも進めていく予定です。

この辺りが仕事としての農業とのかかわり方の最初の到達点といえそうな気がしています。

正直なにも決まっていないに等しいの今の状況で到達点もなにもあったものではないのですが、今の気持ちを素直に表すと、そんな表現がしっくりくるのです。

 

もし、このブログを読んでいるあなたが農業に携わっている方で、こんなこと手伝ってほしいとか、実はこんなことで困っているなどあれば、お気軽に連絡をしてみてください。

あるいは、あなたが間接的に農業に関連するお仕事をされていて、一緒にこんなことをやってみたいと思えることがあっても、気軽にご連絡ください。

もし私にできそうなことがあって、双方が納得してご一緒できそうな際には、楽しみながらお手伝いをさせていただきたいと思います。

 

いきなり連絡するハードルが高いという方は、このブログで情報発信は継続していく予定ですので、このサイトのRSSを登録いただくか、Facebookページに「いいね」をしていただくと、私が大変喜びます。(いきなり実務的)

 

ではでは。

この記事を書いた人

岡安裕一