こんにちは。岡安です。

前回の記事の続きということで、今回は、Zoho SalesIQとZoho Campaigns間のデータの連携について、解説していきます。

 

連携の全体像

Zoho SalesIQとZohoキャンペーン間では、URLのパラメーターによって、氏名やメールアドレスを連携することが可能です。

この方法は、APIなどを使う訳ではありませんので、比較的簡単に実装が可能で、さらにいうとZohoキャンペーンではなく、他のメール配信システムを使っても簡単に実現可能な方法です。

ですので、すでに何らかのメール配信システムを使っていて、Zohoキャンペーンへの乗り換えを行うのはハードルが高いな。。というような方でも実践できる方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

 

URLのパラメーターとは?

すでにご存じの方も多いかと思いますが、基礎的な知識の復習もかねて、簡単に説明します。

URLパラメーターとは、インターネットを利用していると、URLのアドレスの最後に?xxx=zzzのような文字列がついているのを見かけることがあるかと思いますが、この「?」以降の文字列をパラメーターと呼んでいます。

具体的には、こんな感じですね。

https://communicatio-biz.jp/?mm=20151104&no=1

パラメーターの基本的な構成は、

変数名1=値1&変数名2=値2

というような形となっており、複数の変数と値を渡したい場合には、「&」でつなげることができます。

URLは、本来Webサイトの住所のようなものですが、この「?」以降の文字列は、静的なページ(通常の.htmlなど)では、基本的に表示するページ自体には影響を与えません。

上記の例ですと、「?」以降の文字列があってもなくても、アクセスした人に表示されるページには変化はないということになります。

しかし、今回のようにWebページに、SalesIQなどのサービス用のJavascriptのコードを仕込んでおくと、このパラメータを利用して、データの引き渡しなどを行うことができるのです。

このURLのパラメーターはその他にも、Webアクセス解析などに利用されたり、動的なページで表示内容を変えたりと色々な使われ方をしていますが、今回の設定では細かい知識は不要です。

詳しく知りたい方は、「URL パラメーター」などで検索して調べてみてください。

 

ZOHOキャンペーンの具体的な設定方法

さて、ここからが本題です。

SalesIQに氏名やメールアドレスを引き渡すには、ZOHOキャンペーンでメールを配信する際に仕込みが必要です。

ただし、設定や仕込みといっても、非常に単純で、先ほど説明したパラメーターをメール本文のURLを直接記載するだけです。

具体的には、以下のような記述を行います。

https://communicatio-biz.jp/?siq_name=$[FNAME]$ $[LNAME]$&siq_email=$[EMAIL]$

上記の例は、「?」の前のURLの部分ご自身のサイトに変えるだけでそのまま使用できます。

ここで使われている変数と値は以下の2つです。

変数名1:siq_name
値1  :$[FNAME]$ $[LNAME]$

変数名2:siq_email
値2  :$[EMAIL]$

上記のURLが記載されたメールをZOHOキャンペーンで配信すると、最終的には以下のように変換されることになります。

https://communicatio-biz.jp/?siq_name=裕一 岡安&siq_email=hoge1@hoge.com

これは、$[FNAME]$ $[LNAME]$や$[EMAIL]$が配信時(ZOHOキャンペーンの場合、実際にはリンクがクリックされた際?)にZOHOキャンペーンに登録されているデータを元に変換されるということです。

この変換は自動で行われますので、いちいち配信先のアドレスごとに書き換えるといったような手間はもちろん必要ありません。

他のメール配信システムを利用している場合には、上記のURLが個別に配信されるようにできる仕組みがあれば、同様に実現できます。

 

ZOHOSalesIQの具体的な設定方法

では、次にSalesIQ側の設定です。

実はこの方法の場合、特にSalesIQで何か設定を変えたり仕込みを行う必要はありません。

ZOHOキャンペーンからのリンクのパラメーターとして、正しくsiq_nameやsiq_emailが設定されていれば、自動的にSalesIQのデータに氏名とメールアドレスがセットされ、その後ZOHO CRM側にアクセス履歴が連携されます。(CRMが設定済みの場合)

具体的に上記の例のメールがクリックされた場合にどのようになるかは、以下の画面をご覧ください。

 

SalesIQ_campaigns3

SalesIQでは、訪問者のデータに、氏名とメールアドレスがセットされます。

 

SalesIQ_campaigns4

CRMでは、SalesIQでセットされたデータがそのまま連携されます。

 

この連携のタイミングで、CRM側にメールアドレスが一致するデータが存在する場合には、SalesIQの訪問履歴や訪問スコアが追加されるようです。

 

設定に関する注意点

さて、これでSalesIQとCRM、キャンペーンの3つのアプリケーションをつなぐための基本設定ができたことになりますが、注意点がありますので、簡単に触れておきます。

注意すべき点は、URLのパラメーターに直接氏名やメールアドレスをセットして配信しても問題ないのか?という点です。

パラメーターとして、平文で氏名やメールを渡すということがセキュリティ上問題視されることがあります。

これは、企業ごとにセキュリティポリシーとしてどのように判断するかということ次第ではありますが、一般論としては、URLのパラメーターに氏名やメールアドレスを記載するのは歓迎されません。

解決策としては、他の方法で個人を特定する仕組みを実現することなどもありますが、例えば氏名とメールアドレス両方はまずいけど、メールアドレスだけであればすでに実施しており、ポリシー上OKという企業もあるかもしれません。

ちなみに、今回ご紹介した方法で、メールアドレスだけセットする(siq_emailだけパラメーターとして渡す)とどうなるかというと、SalesIQ上のデータとしては、氏名の部分にはメールアドレスの@前のアカウント名がセットされ、CRM側には、すでに同じメールアドレスのアカウントがある場合、氏名は受け渡されない(上書きされない)ようです。(色々なパターンを試したわけではありません)

また、パラメーターとしてデータを渡すことを頻繁に行うということであれば、Webサイト全体をSSL化するといったことも検討した方がよいでしょう。

SSL化は年間で数万程度の費用が必要になりますが、SEO対策としても今後有効になっていくという話もありますし、サイトのパーソナライズかを行い、Cookieに個人情報まで行かないとしても行動履歴や購買履歴に関するデータを保存して活用するということも考えると、SSL化を実施する方が、顧客目線で考えても安心感があります。

顧客のデータを活用していく場合、セキュリティ面への配慮は必須となりますので、SalesIQの利用の際には、ぜひ併せて検討してみてください。

ではでは。