失敗するのが当たり前というお話【診断士理論政策更新研修】

こんにちは。

そろそろいまだ手を付けていない確定申告のプレッシャーを感じ始めている岡安です。

やり始めてしまえば、意外と一気にいけるのですけど、やり始めるまでが大変なんですよね。

さて、今日は午前中に中小企業診断士が資格を維持するために、受講することが義務付けられている「理論政策更新研修」に参加してきたので、そのお話をしたいと思います。

一部一般の方には何の得にもならない情報が含まれますので、服用にはご注意ください。

 

理論政策更新研修ってなんなの?

私は「中小企業診断士」という資格をもっておりまして、現在登録1年目のぺーぺーです。

独立後に運よく取れた資格ではありますが、一応「国家資格」であるため、「どーもー、Webマーケティングのコンサルタントやってま~す!」といってもうろんな目で見られるだけのところ、「中小企業診断士という国家資格も持ってます(キリッ」という話をすると、うろんな目から生あたたかいくらいのまなざしにはなるということで、なかなか重宝しております。

そして、この診断士資格、5年ごとに更新する必要があり、更新要件を満たさないのはく奪されてしまうんですね。

怖いですね~、恐ろしいですね~。

その更新要件の一つが「新しい知識の補充に関する要件」であり、その要件を満たすために必要なのが、「理論政策更新研修」ということになっています。(ほかにも論文提出という手段がありますが、労力対効果的に通常選ばれません)

ですので、診断士はおおよそ年に1回4時間の講義を聞くことになるわけです。
(同じ年に何回受けてもよいのですが、同じような中小企業政策の話を繰り返し聞くという、拷問を受けることになります)

 

理論政策更新研修って美味しいの?

はい、特に美味しくはありません。

理論政策更新研修は、美味しいかどうかではなく、一般的に「面白いのか」、「役に立つのか」、「眠くならないのか」といった観点で評価されます。

で、実際どうなのかというと、講師によってだいぶ様相が異なるという当たり前の結論が導かれます。

私自身は登録1年目のペーペーで今日受講した以外のものは受けていないので、コメントは差し控えさせていただきますが、ものによっては、「開始3分で夢の世界へいざなわれる」なんて話もよく聞くわけです。

もちろん我々はプロですから、例えいざなわれても夢の世界に突入しません。いや、ほんとに。

 

ちなみに内容としては、「新しい中小企業政策について」という必須の内容プラス、講義によってH27年度だと以下のテーマのいずれかが選択されます。

① 起業・創業の支援
② 親族外事業承継の支援
③ 海外展開支援(アジア諸国等)
④ 観光資源を活用した新商品・サービスの開発支援
⑤ ITを活用した外部資源の活用支援
⑥ 下請企業の新分野展開支援
⑦ サービス業に「再現性」と「創造性」をもたらす科学的メソッド

私は今回は、①の起業・創業の支援を含むセミナーに参加しました。

 

で実際どうだったの?

今日受講した研修は、正直アタリだと思います。

ワークを含む講義は、今後の役にも立ちますし、面白い4時間だったと思えるものでした。

今回受講したのは、あきない総合研究所が開催している研修で、講師はあきない総研の代表の吉田雅紀さんでした。

ちなみに、吉田さんは起業支援の総合サイト「起ちあがれニッポンDREAMGATE」の総合プロデューサーを歴任されてやられている経験豊富なコンサルタントです。

何が面白いって、この吉田さんが関西弁の面白トークをさく裂させるさせる。

ご自身が起業を経験し、会社をたたむ経験もし、その後コンサルタントとして、20年にもわたって、起業支援に携わってきただけあって、豊富な経験とそのスタンスは大変学ぶできものも多いお話が多く、モチベーション的にも刺激を受けました。

また、最近吉田さんが力を入れている、市区町村レベルから日本経済を底上げするための「起業タウン構想」のお話も伺いました。

実際にプロジェクトが進んでいる取手市の実例をもとに、企画倒れでは終わらない、ある意味泥臭い活動のお話を聞くこともでき、機会があればぜひどこかの市区町村でやってみたいと思えるほどのものでした。

もし診断士の方でこの記事を読まれていたら、一度は吉田さんの理論政策更新研修を受講されることをお勧めします。

 

タイトルの「失敗するのが当たり前というお話」はどこにいったの?

毎回のことですが、またまたブログが長くなってしまいました。

今回の研修の中で、起業支援を行う際のスタンスとして、

・失敗の大小の違いはあれど、起業は失敗するのが当たり前で、誰もが失敗する
・失敗を経験する前にはどんな的確なアドバイスも届かない
・だからまずはやってみること、起業をさせて経験させることが起業支援である

といった内容をお話しいただきました。

この辺りは、文章にしてしまうと当たり前のことのように見えますが、多くの企業支援を経験された方が話すと重みを伴ったお話として聞くことができます。

 

私も先日、診断士の方々向けにWebマーケティングのセミナーを実施したのですが、その中で、以下のようなスライドを使用して、同じようなお話をさせていただきました。

レベル感に違いはありますが、やはり起業にしても、マーケティングにしても、やってみないとわからないというのは一つの真理といえるようです。

いろんな方々を支援する身としては、最初の失敗で致命的なダメージを与えないように、さらに、成功までの期間をできるだけ短くできるように、コンサルタントとしてのサービスを提供していきたいと改めて感じました、というお話です。

 

ではでは。

この記事を書いた人

岡安裕一