Webマーケティングの改善に必要なのは適切な課題設定

こんにちは。

8月のブログ投稿が0件であることに気づき、焦って記事を書き始めた岡安です。

ブログを書き続けたり、情報発信を継続するのって難しいですよね。

シリーズものもいくつか続きがかけていないものがあるので、頑張って9月からまとめます。

さて、慌てて書き上げた今回の記事は、独立後の主なお仕事のひとつWebマーケティングについて思いつくままにまとめてみました。

 

顧客が課題と感じていることと本当の課題は違うことが多い

中小企業向けのWebマーケティングのお手伝いをすることが多いのですが、実際に支援をしていると、

・Webサイト(ホームページ)
・ブログ
・SNS(Facebook、Twitter)、SNS広告
・メルマガ
・リスティング広告(検索連動広告)
・プレスリリース
・Webアクセス解析
・etc

といった多くのメディアや広告手段などに関わることになります。

最初にご相談を受ける際には、この要素のうちの一つをどうにかして欲しい、といった形でお声がけいただくパターンが多いのですが、「どうにかしたい目的はなにか」、「何に困っているのか」などを詳しく聞いていくと、大体顧客側が想定している話とは違った方向に話が進んでいきます。

例えば「リスティング広告(検索連動広告)」の効果をもっと出したいので、効果的な広告文を考えて欲しいといったお話があった場合、よくよく話を聞いてみると、広告の効果が出ていないのは、Webサイト(ホームページ)に問題があるといったことが多いのです。

こういった話の流れは、Webマーケティングに関わらずコンサルティングの現場ではよくある流れなのですが、Webマーケティングがらみだとさらに確率が上がるというのが実感です。

 

本当の課題を見つけ出せない理由

そのような流れになる原因としては、

1.顧客がWebマーケティングで取りうる施策の選択肢を知らない(とりあえず知っていること、やっていることをどうにかしようとする)

2.Webマーケティングは、一つの要素だけをよくしても結果が出ないことが多い

といったことが理由だと考えられます。

「1.顧客がWebマーケティングで取りうる施策の選択肢を知らない」は、もっと他にやるべきことがあるのに、その施策を知らないがゆえに選ぶことができていないパターンです。

これは、ある程度は仕方ないですね。

他にやるべきことがごまんとあるマーケティング担当者や経営者がWebマーケティングの施策の全体像を網羅して、正しい(と思われる)優先順位を判断し、実行していくということは現実的には難しいでしょう。

また、仕事を請け負う側が、自社に都合のよい提案などをしてしまうということも原因になっています。

 

「2.Webマーケティングは、一つの要素だけをよくしても結果が出ないことが多い」については、一つの対策だけではなかなか成果が出にくいWebマーケティングそのものの特徴が原因です。

先に一部を上げましたが、Webマーケティングに関連する要素はかなり多岐にわたります。

例えばリスティング広告であれば、
1.Webに関わらずマーケティング視点で決めておくべきこと:ターゲット顧客、商品・サービスなど
2.広告として決めるべき内容:キーワード、広告文、単価など
3.広告で集客した後の要素:Webサイト、顧客化までのステップの設計など
といったイメージです。

そして、多くの場合、1と3が抜け落ちて、2だけを一生懸命どうにかしようとしているということが多いのです。

 

まずやるべきは、どこに課題があるのかの仮説を立てること

では、どうすればよいのか。

それは、やはり適切な課題設定を行うということに尽きます。

リスティング広告の効果が出ていないという事実があれば、その原因はどこか(例:ターゲットの問題なのか、広告の問題なのか、Webサイトの問題なのか)、どうすればその原因を取り除くことができるのか、といった流れで課題を設定していく必要があります。

その課題は、あくまで仮説で正解ではない可能性もありますが、まずは課題を設定し、実際に対応をしてみて、その結果を検証していくしかありません。

ただし、仮説とはいえ、この課題設定があまりに的外れだと、時間とお金の無駄になってしまいます。

もし自分で課題設定を行う場合には、できるだけ広い視野を持って、本当の課題がどこにあるのか、といったことを時間をかけて考えることをオススメします。

ここに時間と手間をかけるのを惜しむと、確実に後悔することになります。

もし、外部の企業やコンサルタントに相談することを考えているのであれば、特定の分野に強いだけの人ではなく、いろいろな要素を考慮して、提案してくれるような相手を探すとよいでしょう。

その際にも、自分で考えなくてよいということではありません。

少なくとも「自分としては、課題がここにあると考えていますが、あなたはどう考えますか?」といった問いかけができるくらいには、頭を使いましょう。

その問いかけに対する反応で、相談相手がどんなレベルの人なのかを判断することにもなるはずです。

ではでは。

 

 

 

この記事を書いた人

岡安裕一