ニーバーの祈り

こんにちは。

昨年ダイエットで減らした体重がほぼもとに戻りつつある岡安です。
またダイエットしなければ。。

さて、今回はネットで見かけていい言葉だなと思ったものをご紹介。

まずはお読みください。

神よ

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。

変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。

そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

作)ラインホルド・ニーバー
訳)大木英夫

 

ニーバーの祈り

上記に引用したのは、俗に「ニーバーの祈り」と呼ばれるアメリカの神学者が作った祈りの言葉だといわれているようです。(この類のものでありがちですが、いろいろ諸説あるようです)

私はキリスト教徒でもなんでもありませんが、コンサルタントとして仕事をしている立場としては、いろいろと考えさせられる言葉だと感じました。

未読ですが、ベストセラーとなった「嫌われる勇気」を筆頭に、さまざまな書籍などで引用されているようです。

 

変えられるものを変える勇気

自分自身もそうですし、支援をしている顧客企業や経営者の方々などを見ていても、今までとやり方を変えるということには、勇気がいるものだなという実感があります。

何か仕事のやり方や生活などを変えよう、変えたいと思ったときに、

「変えてみて失敗したらどうしよう」
「変えてみても何も結果が変わらなかったらどうしよう」
「結果が伴わず周りに馬鹿にされたらどうしよう」

など、変える前からネガティブな想像をしてしまいがちです。

何かを変えるにはちょっとした勇気が必要で、日々の仕事などがうまくいかない原因はこのちょっとした勇気が持てないことということは、実はありがちなのだなと思います。

コンサルタントとしては、支援先の企業や経営者の方々が勇気を出せるように、背中を押せるようにありたいですね。

 

変えられないものを受け入れる冷静さ

「人は見たいものしかみない」という言葉も好きな言葉の一つなのですが、人間どうしても自分が見たいものを見てしまいがちです。

世の中の大きな流れに逆らって何かを維持したり、抵抗したりすることは大きな労力を伴う割には、成果はほとんど得られません。

変えられないものや逆らっても無駄なことには労力を割かず、まずはしっかり受け入れる。

そして、その流れを受け入れたうえで、自分に何ができるのかを考えるという姿勢が必要なのだと思います。

コンサルタントとしては、支援先の企業や経営者の方々が受け入れがたいことを冷静に受け入れられるように、煽るでもなく、押し付けるのでもなく、わかりやすく事実や道理のようなものを説明して、受け入れやすく伝えていくという姿勢を持ちたいとなと思います。

 

変えられるものと変えられないものを識別する知恵

この部分がコンサルタントとして一番力を発揮しやすい箇所ですね。

変えられるものとそうでないものをしっかり見極めることは意外と難しいものです。

物事には、直接は変えることのできないけど、間接的なアプローチをすることで変えることができるものもたくさんあります。

例えば、自社の社員がなかなか成果を出せないという状況があった場合に、直接その社員の考え方や姿勢を変えようとすることは、現実的には難しいものです。

そのようなときには、

「社員そのものを変えようとするのではなく、まずは行動を変えさせる」

といったことが必要になります。

 

また、どうにも売上が低迷しているといった場合、売上を直接上げようとしても、「頑張って営業する」といった精神論になりがちです。

そのようなときには、

「売上の結果を直接変えようとするのではなく、その原因となる集客数を増やす、訪問回数を増やすなどの売上が上がらない原因部分にアプローチする」

といったことが必要になります。

コンサルタントとしては、変えられるものとそうでないものを識別するための、知識・経験・思考を蓄積し、変えるための方法論まで提供できなければいけませんね。

 

コンサルタントとしての立場でコメントしてみましたが、自身の仕事の仕方などを振り返る際にこの「ニーバーの祈り」を意識してみても面白いと思います。

ではでは。

この記事を書いた人

岡安裕一